2008.12.15 Monday
失言しないコツ「6つのT」
◆伊吹元幹事長 麻生さん向けに失言しないコツ「6つのT」
自民党の伊吹文明・元幹事長は11日の同党伊吹派総会で、麻生首相らの相次ぐ失言を受けて、「失言しないコツ」を披露した。
避けるべき六つの「T」として、
〈1〉「正しい」と思い込んで不要な発言をする
〈2〉「立場」をわきまえず、言ってはいけないことを言う
〈3〉人を見下すような「態度」を取る
〈4〉話す「タイミング」を間違える
〈5〉「旅先」で気がゆるむ
〈6〉笑いを取ろうと「例え話」をする
――を挙げ、「ポストにいる人は注意してもらいたい」と戒めた。
○これは大変に有益な教えだと思います。いくらでも例が思い浮かびますよねえ。
(1)「原爆投下はしょうがない」(久間防衛大臣)
(2)「アメリカは黒人がいるから知的水準が低い」(中曽根大勲位)
(3)「無党派層は選挙の日に寝ていてくれればいい」(森首相)
(4)「集団レイプをする人は元気がある」(太田誠一元総務庁長官)
(5)「(集中豪雨が)安城か岡崎だったからよかったが、名古屋で同じことが起きたらこの辺全部洪水よ」(麻生首相)
(6)「女性は産む機械」(柳沢厚生労働相)
○考えてみれば、麻生首相はこれらを全部ひとりでやってしまいかねない破壊力がありますな。「アルツハイマーでも分かる」「医師には社会常識が欠落している人が多い」「創氏改名は朝鮮人が望んだ」「たらたら飲んで食って何もしない人の分まで、何で私が医療費を払うんだ」・・・・まさに失言の集中豪雨。どうもサービス精神が裏目に出ていることが多いようであります。
○もっともこういう教えは政治家に限ったことではなく、ブログの炎上などもほとんどが上記のどれかに該当することが多いですな。先日、毎日新聞で定額給付金のことを「たかが1万2千円」と書いた記者がいて、たちどころに炎上したそうであります。いけませんねえ。「たかが」という言葉は、読み手に「上から目線」を感じさせるので要注意であります。「たかだか1万2千円」と書いておけばスルーできたかもしれません。
○で、定額給付金なのですが、年明け早々の通常国会で法案がかかる予定です。しかしあれだけ評判が悪いとなると、「自民党内で造反が相次いで、年明け早々から麻生内閣は立ち往生するのではないか」という観測もあるようです(Source:星浩・朝日新聞編集委員、今日のサンプロより)。なるほどと思う一方で、議員さんの立場になってみると、「この程度のことで、いちいち党と喧嘩していられるか」とためらうような気もします。
「かんべえの不規則発言」2008/12/15より
http://tameike.net/comments.htm#new
自民党の伊吹文明・元幹事長は11日の同党伊吹派総会で、麻生首相らの相次ぐ失言を受けて、「失言しないコツ」を披露した。
避けるべき六つの「T」として、
〈1〉「正しい」と思い込んで不要な発言をする
〈2〉「立場」をわきまえず、言ってはいけないことを言う
〈3〉人を見下すような「態度」を取る
〈4〉話す「タイミング」を間違える
〈5〉「旅先」で気がゆるむ
〈6〉笑いを取ろうと「例え話」をする
――を挙げ、「ポストにいる人は注意してもらいたい」と戒めた。
○これは大変に有益な教えだと思います。いくらでも例が思い浮かびますよねえ。
(1)「原爆投下はしょうがない」(久間防衛大臣)
(2)「アメリカは黒人がいるから知的水準が低い」(中曽根大勲位)
(3)「無党派層は選挙の日に寝ていてくれればいい」(森首相)
(4)「集団レイプをする人は元気がある」(太田誠一元総務庁長官)
(5)「(集中豪雨が)安城か岡崎だったからよかったが、名古屋で同じことが起きたらこの辺全部洪水よ」(麻生首相)
(6)「女性は産む機械」(柳沢厚生労働相)
○考えてみれば、麻生首相はこれらを全部ひとりでやってしまいかねない破壊力がありますな。「アルツハイマーでも分かる」「医師には社会常識が欠落している人が多い」「創氏改名は朝鮮人が望んだ」「たらたら飲んで食って何もしない人の分まで、何で私が医療費を払うんだ」・・・・まさに失言の集中豪雨。どうもサービス精神が裏目に出ていることが多いようであります。
○もっともこういう教えは政治家に限ったことではなく、ブログの炎上などもほとんどが上記のどれかに該当することが多いですな。先日、毎日新聞で定額給付金のことを「たかが1万2千円」と書いた記者がいて、たちどころに炎上したそうであります。いけませんねえ。「たかが」という言葉は、読み手に「上から目線」を感じさせるので要注意であります。「たかだか1万2千円」と書いておけばスルーできたかもしれません。
○で、定額給付金なのですが、年明け早々の通常国会で法案がかかる予定です。しかしあれだけ評判が悪いとなると、「自民党内で造反が相次いで、年明け早々から麻生内閣は立ち往生するのではないか」という観測もあるようです(Source:星浩・朝日新聞編集委員、今日のサンプロより)。なるほどと思う一方で、議員さんの立場になってみると、「この程度のことで、いちいち党と喧嘩していられるか」とためらうような気もします。
「かんべえの不規則発言」2008/12/15より
http://tameike.net/comments.htm#new